Anarchy WORKSHOP

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【映画レビュー】パルプフィクション

どうもメガネです。

会社の先輩から勧められたパルプフィクションを観てみたのでレビューをしていきます。ポスターは有名ですね。検索してみて「あ、これか〜」と思いました。ネタバレたっぷりです。(今回から総評を10点満点で採点していきます)

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総評:9.5/10

いやぁ非常に面白かった。見始めた時はタランティーノ監督作品というのもあり、ナンセンス系のクライムムービーかなぁなんて想定してましたが、音楽よし、映像よし、構成よしとアドレナリンが出るタイプの娯楽作品でした。めちゃくちゃなシークエンスと信条や行動が結論に繋がる応報論。それを豪華俳優陣がスラングとブラックユーモアたっぷりに演じます。ストーリー自体はなんてことない作品ですが、いちいちキマっているアメリカナイズなカッコいいシーンや魅力的なキャラクターたちなど、何度も見たくなってしまう中毒性があります。見所を一つずつ振り返っていきます。

チェックしてほしい見所

官能的すぎるユア・サーマン

ギャングのボス マーセラスの妻であるミア役のユア・サーマンがとにかく官能的です。エロい!とかセクシー!とかそういう言葉で括りたくないような官能さが言葉の端々から感じ取れます。途中ジョン・トラボルタ扮する殺し屋ヴィンセントが過ちを犯さないように自分を落ち着けるシーンがありますが、気持ちよくわかります(笑)危険を犯しても飛びかかりたくなるそんな魅力があります。

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そんなミアが途中、ヴィンセントのポケットからヘロインの入ったビニール袋を発見し、コカインと間違えて鼻から吸引してしまいオーバドーズしてしまいます。

ちなみにこのあたりの描写はドラッグの知識をある程度持っていないとわかりづらい箇所かと思います。本来、コカインとヘロインはその強さ(あえてわかりやすく強さと表現します)の違いから誤用を避けるためにそれぞれ違う入れ物にいれます。ヴィンセントが売人からヘロインを購入する際にあえて売人が「ビニール袋でいいかい?」と聞くのはこれが理由です。ちなみに作中でミアが使用しているドラッグがコカインであると明言しているシーンはありませんが、あのキマリ方はアッパー系ドラッグを使った際の特徴としてわかりやすいですね。(ヘロインはダウナー系)

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とにもかくにも鼻から思い切り致死量のヘロインを吸引したミアはオーバードーズし、鼻血を出してぶっ倒れます。

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ヴィンセントは汗だくになりながらミアを助けるために奔走しますが、もちろんミアの身を案じてではありません。命を救いたければ病院に行けばいいわけで、あくまでボスへの恐怖心から車を走らせます。こういったヴィンセントの行動が後の彼の結末へと繋がっていきます。

誇りを守ったブッチとキュートなファビアン

ブルース・ウィリス扮する峠を越えたボクサーのブッチは、ギャングのボス マーセラスから八百長試合を持ちかけられ受諾しますが、これを反故し、莫大な金(ノミ行為)を得て逃走します。 恋人のファビアンと街から逃げる為に安モーテルで落ち合いますが、荷造りした荷物の中に父親の形見である腕時計がありません。荷造りをした恋人のファヴィアンを詰問すると入れ忘れたかもしれないとのこと。激怒するブッチですが、ギャングが待ち伏せしている自宅へ時計を取りに戻ります。

余談ですが恋人のファビアンがめっちゃかわいい!こんな女いたらイライラするんだろうなぁと思いつつも男はこういう甘え上手なドジっ子が好きなものなのです。

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時計を無事回収し、モーテルへと急ぐブッチでしたが、途中運悪くマーセラスと鉢合わせになり、ゴチャゴチャしている間になぜかマーセラスと一緒に監禁されてしまいます(割とトンデモ展開)。奥の部屋でマーセラスがゲイの警官から犯されている最中にどうにか脱出に成功するブッチですが、マーセラスを助ける為に現場へ戻ります。そんなブッチをマーセラスは許し、ブッチはファビアンと共に街を出ることに成功します。

ここでいうブッチの誇りとは「曽祖父から受け継がれた形見の時計」を取りに帰った事とマーセラスを救ったことです。戦場で命を散らした父たちに比べればブッチの現状は褒められたものではありません。それでもブッチはその時計と父たちの誇りを大事にしていることがこのシーンからわかります。一方で自分の命を狙っているマーセラスを救う為に敢えて危険を冒してまで敵に飛び込んでいくブッチの行動も、誇りある父たちに恥じない為のことなのではないか?と私は思っています。

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ジュールスの改心

ヴィンセントの相棒であるジュールスが、撃たれた銃弾が全て自分たちを避けたことを奇跡だと捉え、この世界から足を洗う決心を固めます。ヴィンセントは終始その考えを茶化し、バカにしますが、ジュールスは真剣です。

ヴィンセントと立ち寄ったレストランで強盗が発生しますが、好戦的なヴィンセントとは対照的に彼は強盗のカップルを殺すのではなく、諭そうとします。自分の全財産を強盗に渡し、こう言います。「お前の命を買ったのさ。これでお前を殺さないで済む」自分のしてきた汚い仕事を清算し、新たな自分になりたいと強く願うのです。このエピソードは映画の一番最後に位置していますが、時系列は映画の中盤ぐらいです。のちのブッチのエピソードが時系列的には最後に位置しますが、もうジュールスは登場しません。彼は新しい一歩を踏み出したのです。

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ヴィンセントの末路

この映画はある意味、ヴィンセントとジュールスの対比とも言えます。同じように悪事に手を染めながらも奇跡を通じて自らを省みて新しい自分になろうとするジュールスと変わらなかったヴィンセント。そもそも彼は映画の中で非常に無責任な男として描かれています。ボスの妻であるミアに欲情したり、誤って車の中で人を殺してしまい後始末に困った際も、文句ばかりで反省がありません。ドラッグやセックスに夢中で信念もなく自分の人生に向き合おうとするジュールスを小馬鹿にし、嘲笑います。そんな彼に待っているのは「死」でした。ブッチの家を張っていた彼は時計を取りに来たブッチに射殺されてしまいます。この映画が信念や誇りあるものたちの賛歌だとするならば、彼はやはり応報的に死ぬのが相応しい最後なのだと思います。

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残った謎

アタッシェケースの中身

ヴィンセントとジュールスが序盤に回収したアタッシェケースの中身は最後までなにが入っているのか明かされませんでした。(古畑任三郎における赤い洗面器の男のような感じ)色々と考察サイトも見ましたが、なにが入っていたところでこの映画にはあまり重要でないように思えます。

マーセラスの首の後ろの絆創膏

マフィアのボス マーセラスの首の後ろには絆創膏が張ってあり、基本的に背後からのシーンの多い彼にとって何か記号的な意味合いがあるのだと思うんですが、最後までわかりませんでした。こちらもアタッシェケースと同様にあまりに意味がないのかもしれませんし、もしかしら何かしらの暗示や裏設定があるのかもしれません。

 

また落ち着いたらもう一回観てみたいと思います。

 

パルプ・フィクション (字幕版)
 
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